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お知らせ

「脂肪分解作用がある」、「瘦せるホルモンである」 連載:GLP1ダイエット

2024年03月08日
私たちはGLP1ダイエット注射サクセンダを取り扱っているクリニックです。GLP1ダイエットは、食欲を抑え、安全に太りにくい体質へと変えていきます。無理のない体重の減少を実感していただくために情報発信していきます。

「脂肪分解作用がある」、「瘦せるホルモンである」 連載:GLP1ダイエット

GLP1製剤に「脂肪分解作用がある」、「瘦せるホルモンである」というのは間違いです。

サクセンダの作用機序を糖尿病専門医が説明すると、食欲抑制作用や胃排出速度抑制作用があるために、1回の食事摂取量は30%程度減少し、同時に約30%の摂取エネルギーも減るわけですから、確かに「痩せる」事に繋がります。しかし脂肪細胞に対する直接作用だけを考えると、単に痩せるホルモンとは言えません。

サクセンダが体内に入ると膵臓のβ細胞では、インスリン分泌を促し、脂肪合成を高めます。インスリンは脂肪を分解しません。サクセンダは膵臓のα細胞には、グルカゴンの分泌抑制作用を示します。ですから、サクセンダを投与すると、グルカゴン分泌が抑制され、脂肪が分解されにくくなります。ホルモンとしての脂肪細胞に対する作用だけを議論すれば、理論的に「痩せるホルモン」と呼ばれるはずがない作用機序を持つ製剤なのです。