私たちはGLP１ダイエット注射サクセンダを取り扱っているクリニックです。GLP１ダイエットは、食欲を抑え、安全に太りにくい体質へと変えていきます。無理のない体重の減少を実感していただくために情報発信していきます。

私は慶応大学の医部を卒業し、東京都済生会中央病院で糖尿病の治療を学びました。その後、13年間日本医科大学で客員教授をしていました。コロナウイルスが流行する前は、毎年3回以上国際学会に参加していました。

2015年に、ある医学雑誌で「サクセンダ・ダイエット」の試験結果が発表されました。2016年の欧州糖尿病学会でその発表を聞きました。発表後、世界中の糖尿病の専門医が拍手喝采を送りました。その時、私はこのダイエット法が世界中で注目されていることを知りました。

私は糖尿病の専門医として、このダイエット法を日本でも広めることが大事だと思いました。しかし、サクセンダは日本では保険が適用されない薬で、自由診療でしか処方できませんでした。それでも、日本でもこのダイエット法が必要だと思い、2018年末からサクセンダ治療を始めました。

第1章：肥満治療をおこなう理由 ： Obesity is a Disease

3年前、アメリカのサンフランシスコで開催された糖尿病学会で、「肥満治療」のセッションがありました。その時の司会者が言った言葉が、今でも忘れられません。彼はこう言いました。

「昔、糖尿病は病気ではなく、怠け者が食べ過ぎや運動不足でなる“贅沢病”と思われていました。しかし、今では新薬の開発により糖尿病が治せるようになり、病気と認識されています。」

「肥満」も同じように、怠け者が起こす“贅沢病”であると考える人がまだ多いですが、薬の力で治せるようになった今、肥満も病気とみなされています。

「肥満治療」は、過去の「糖尿病治療」と同じ道を進んでいると思います。サクセンダといった薬を使った、科学的な根拠に基づく肥満治療は、糖尿病専門医が行うべきだと考えました。

今まで、「ダイエット」や「肥満治療」と言うと、民間療法が多く、怪しいものと思われがちでした。しかし、世界的に見れば最先端の医療活動であり、糖尿病専門医が先頭に立って行うべきだと、グローバルな視点から考えるようになりました。