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コラム

食欲抑制と、GLP1分子量との相関

2022年05月23日

食欲抑制と、GLP1分子量との相関

私たちはGLP1ダイエット注射サクセンダを取り扱っているクリニックです。GLP1ダイエットは、食欲を抑え、安全に太りにくい体質へと変えていきます。無理のない体重の減少を実感していただくために情報発信していきます。

一般に、「分子量が小さいGLP1製剤」と、大きい「GLP1製剤」があります。

 

分子量が、小さいGLP1受容体作動薬は、

 

バイエッタ(エクセナチド) 4kDa

リキスミア  5kDa

リラグリチド (ビクトーザ、サクセンダ) 4kDa

セマグルタイド  4kDa

 

です。Daは、ダルトン、と呼びます。

 

これに対し分子量が大きいGLP1受容体作動薬は、

 

トルリシティ ( Dulaglutide )は、60 kDa

アルビグルチド は、73 kDa

の二つです。

 

こうやって、並べてみてみると食欲中枢に強く作用するのは分子量が小さいGLP1製剤のようです。もしかしたら、分子量が小さいほうが脳血管関門(Blood brain barrier )を通過して食欲中枢に抑制シグナルを送りやすいのかもしれません。

 

だからサクセンダは「やせるホルモンである」とは言及できません。

 

「食欲ホルモン」と言われているのは、サクセンダなどを代表として、特に分子量が少ないGLP1製剤の特徴なのです。

 

「アメリカではGLP1はやせるホルモンと言われています」と謳っているサイトの表示は信用しないでください。