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コラム

薬ができると、新しく疾患概念ができガイドラインができる

2022年02月12日

薬ができると、新しく疾患概念ができガイドラインができる

高脂血症」は贅沢病から治せる病気になりました。

「高脂血症」の世界には、今でいうスタチン製剤という、コレステロールの特効薬が発見される前までは、

コレステロールが高いのは、卵ばかりを食べ過ぎているから悪いんだ、という指導が一般的だった。

医師や管理栄養師が行う食事指導は、「卵を、極力、減らしなさい」、というのが、当たり前だったのです。

ところが、スタチン製剤、特に有名な「メバロチン」が、発売されるやいなや、突然、コレステロールの基準値が定められたり、LDLコレステロールと、総コレステロールとをわけて考える習慣ができたり、LDLコレステロールを140 以下にする、という厳しいルールが、続々と、でてきたわけです。

つまり、「新薬」が、でてきた時に、それまでは、「ぜいたく病」、「たべすぎ」、と、いっていた事象が、そうではなくて、「疾患」である、という概念に、変わっていくのでした。

 

肥満」も贅沢病から治せる疾患になる可能性がある。

 

糖尿病の治療薬、リラグルチド(商品名、糖尿病ではビクトーザ、抗肥満では、サクセンダ)が、処方できるようになったら、「肥満」は、単なる、ぜいたく病から、「肥満という疾患である」という認識となってきました。それは、治せる治療薬がでてきたから、そうなったわけです。

薬ができると、新しい疾患概念ができ、新しいガイドラインができる、
だから、肥満を治すのは、これまでのような美容外科ではなくて、
私たちのような糖尿病専門医に、変わっていく。

こういうような世の中の変遷は、ただ単に、同じような歴史が繰り返されているだけのような気がしているだけ、に思えるのは、私だけなのでしょうか?

 

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